電子書籍「和食文化ブックレット」シリーズのご紹介 その1

渡邊智子 学校法人食糧学院 東京栄養食糧専門学校 校長

わたなべともこ東京栄養食糧専門学校校長。医学博士。千葉県立衛生短期大学、千葉県立保健医療大学、淑徳大学を経て現職。千葉県立保健医療大学名誉教授、千葉県学校保健学会理事長、産業栄養指導者会会長。文部科学省による日本食品標準成分表の策定に食品成分委員会委員等として30年にわたり携わり、成分表活用の研究・提言を行なう。千葉県食育推進県民協議会委員として千葉県の食育ツール(グー・パー食生活ガイドブック等)の開発・普及も行なっている。『八訂食品成分表2024』本表監修(女子栄養大学出版部)。著書に『これだけは知っておきたい!「食品成分表」と「栄養計算」のきほん』(講談社)ほか。

2013年に「和食 日本人の伝統的な食文化」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)もより無形文化遺産に登録されました。登録された「和食 日本人の伝統的な食文化」とは、『南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。このような「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」』です。

日本で生まれ育っていても、「和食 日本人の伝統的な食文化」の説明には苦慮しませんか。そこで、「和食」の保護継承をになう民間団体である「和食文化国民会議(略称:和食会議、名誉会長:熊倉功夫)」は、「和食 日本人の伝統的な食文化」を理解するために役立つ情報をわかり易く提供したいと考え、「和食文化ブックレット」シリーズを作成しました。

各テーマの専門家による10冊の書籍です(思文閣出版から出版されている同名書籍を電子書籍化したものです)。

10冊のタイトルと著者(執筆当時の所属)は以下の通りです。

1、和食とは何か:熊倉功夫(国立民族学博物館名誉教授)・江原絢子(東京家政学院大学名誉教授)著

2、年中行事としきたり:中村羊一郞(民俗学者)著

3、おもてなしとマナー:後藤加寿子(料理研究家)・熊倉功夫 著

4、和食と健康:渡邊智子(千葉県立保健医療大学教授)・都築毅(東北大学大学院准教授)著

5、和食の歴史:原田信男(国士舘大学教授)著

6、食材と調理:大久保洋子(元実践女子大学教授)・中澤弥子(長野県短期大学教授)著

7、うま味の秘密:伏木亨(龍谷大学教授)著

8、ふるさとの食べもの:今田節子(ノートルダム清心女子大学名誉教授)・清絢(京都光華女子大学真宗文化研究所研究員)著

9、和菓子と日本茶:藪光生(全国和菓子協会専務理事)・中村順行(静岡県立大学教授)著

10、和食と日本酒:増田德兵衞(日本酒造組合中央会監事)著

どの書籍も,タイトルに対応する関連図版を豊富に掲載し、です・ます調の文でわかりやすく解説しています。興味があるタイトルの書籍から読んでみると「和食 日本人の伝統的な食文化」の奥深さに触れることができます。

電子書籍の良さを利用して、隙間時間にあるいはじっくりと読んでみませんか。