共食と孤食 ――50年の食生態学研究から未来へ

〝 名付け親の責務と反省から、今、改めて、「共食」「孤食」の本質を問う――
●85年の生活者・研究者としての実践と最新の国内外の研究の双方向から、誰ひとり取り残さない、食の未来を考える。
●仲間と食の未来を考える“思考マップ”「共食の地球地図」の提案

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口絵 子どもたちの「食事スケッチ」/「共食の地球地図」の白地図
はじめに
目次
第1章 「共食・孤食」を85年の自分史から読み解く
1 共食の原体験をたどる 大家族の子ども時代・農学部学生時代
2 学問と現場の溝 保健所・都衛生局の管理栄養士時代
3 「人間食べること学」を目指して
4 子育て期の共食 仕事と子育てが混乱する中で
5 二つめの「食生態学研究室」 名古屋学芸大学へ
6 高齢期の共食で向き合う 親のこと、夫婦のこと
[1]父と母の高齢期の共食から
[2]定年退職後の夫の大変化
[3]私の80歳からの共食
[4]コロナ到来で家族の共食の風景が一変
ADACHI EYE 海外の多様な共食① トンガ王国
第2章 50年の実践と研究から見えてきたこと
1 研究の中で大切にしてきたこと 目的やその方法について
2 時代とともに変化する「共食・孤食」とその課題
[1]1967~2006年 女子栄養大学を研究拠点に [2]1975年 「1週間の食事カレンダー」調査から
[3]1981年、1999年 「食事スケッチ」調査から
[4]2002年 高齢者の食生態調査から
[5]2006年~現在(2023年) 名古屋学芸大学を研究拠点に
[6]2009年、2012年、2019年 小・中学校での食生態調査から
[7]「いただきます」のあいさつの影響力
3 人間重視・地域重視の食施策づくりへの大きなうねり
4 共食・食を営む力・生きる力を「循環」の中で考える
ADACHI EYE 「食事スケッチ法」誕生秘話
ADACHI EYE 海外の多様な共食② オーストラリア
第3章 国内外に広がる研究と共食の力
1 近年の「子ども」と「大人」の共食・孤食の現状
2 国の健康・栄養施策における共食の位置づけ
3 子どもの共食・孤食に関する研究
[1]心の健康との関係は?
[2]体格との関係は?
[3]家族関係への影響は?
[4]食生活への影響は?
[5]栄養バランスへの影響は?
4 大人の共食・孤食に関する研究
5 海外における共食・孤食研究
6 共食を増やすために効果的な方法は?
ADACHI EYE 海外の多様な共食➂ 韓国
第4章 コミュニケーションの視点から見た共食
1 出発点は「家族コミュニケーション」への関心から
2 「食事スケッチ法」から見えた多様な共食・孤食
3 「自発的コミュニケーション」に着目
4 コロナで考えた共食とコミュニケーション
第5章 地域で育つ共食 地域を活性化する共食
1 「地域の食の営み」で育ちあう「共食」の可能性
2 自然から食卓まで「子どもの食事づくりセミナー」
3 高齢者福祉施設を拠点に育つ多様な地域の共食
4 被災地、南三陸町での「共食会」
5 地域の共食で育った世代が地域を活性化する共食づくりを
ADACHI EYE 『共「食」手帳』の開発を目指して
ADACHI EYE 「3・1・2弁当箱法」について
第6章 持続可能な社会に向けて「共食の地球地図」の提案
1 新型コロナウィルスが問いかける緊急課題
2 人間から地球までを視野に入れた「共食」の俯瞰図を書く
3 「共食の地球地図」から見た「共食様式」の多様性と重層性
[1]各エリアのおもな共食様式と、ほかの共食様式との関係
[2]「共食の地球地図」を広げて
4 再度、「家族と一緒に食べる」の位置づけを問う
おわりに
「共食の地球地図」を描いてきた道のり
参考文献・資料

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